2007.10.24
「eco tour」について
©Ko KONISHI
朝夕のひんやりした空気に、冬に向かって小走りに動きだした季節の変化を感じます。この夏の猛烈な暑さがまだ体のどこかに記憶されているせいか、昼下がりに広い舗道を歩いているとあの暑さをふと懐かしく思い出している自分に気づき、我ながら苦笑してしまいます。“喉元過ぎれば何とやら”、人間は本当に身勝手なものです。
さて、6月に再スタートを切った「eco tour」について今日はちょっとお話しをさせてください。2000年秋の創刊時から展開してきた「eco tour」。当時はまだ”エコツアー”という表現すら社会的認知を受けていませんでした。“地球環境について考えたくなる旅”があってもいいのでは?ということで、地球や地域環境に焦点をあてた旅をご紹介し、そのインフォメーションを提供するというやり方でスタートしました。
しかしこの度リニューアルしたコンセプトは“その対極にある旅”といってもいいものです。いわゆる旅情報は一切掲載していません。写真も1枚、テキストも説明ではなく詩のようなエッセイスタイルをとりました。ナビゲーターは小西耿さん。
地球の囁きまでももらさず聴き分ける旅人です。私たちは彼の目と耳を通して、世界をヴァーチャル・トリップしようというわけです。実際に人間が移動をすると、経済的費用がかかりますし、エネルギー消費、それにCO2排出という面からも地球に負担をかけることは否めません。
代表者である旅人が世界を見てきて、故国の人々に知らせる、なんだか中世のマルコ・ポーロのような感じですが、そんなコンセプトで今回のシリーズを展開することにしたのです。これは2006年、倉本聰先生が教えてくださったイギリスの“森”と人間の関係、「“Forest”は選ばれた者のみが立ち入ることを許された場所」という概念から受けたインスピレーションの実践です。
現在連載中の「eco tour ノマドの世紀に」は毎月15日に更新しています。小西さんが私たちをどこまで遠くに連れていってくれるのか、全12回の旅の完結をお楽しみに!
太田菜穂子
→ 「eco tour ノマドの世紀に」へ
- 2007.10.24
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